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「TENGA川柳」受賞作を公開! 最優秀賞作は「母パート 弟デート 俺テンガ」 〜応募総数3887句の中から13句を選出〜
発売15周年を記念して「TENGA川柳」を募集し、2020年11月11日(水)に応募総数3887句の中から選ばれた優秀作品を公開いたしました。
選考委員として、全日本川柳協会副理事長の江畑哲男氏にもご参加いただき、川柳文芸賞の選定と総評をいただきました。入賞作品はTENGAブランドサイトのキャンペーンページで公開するとともに、11月13日(金)より、常設店であるTENGA STORE TOKYOにて展示いたします。
キャンペーンページ:https://www.tenga.co.jp/campaign/15th_senryu_kekka/
エロスの世界と川柳
ブッチャケ、「ケシカラン川柳」が多かった!(笑)。川柳の全国組織を預かる立場から申せば、そういう一言になる。
しかしながら、川柳に興味を示していただいたこと。応募数が四〇〇〇句近くに上ったこと。この二点には大いに敬意を表したい。とにもかくにも、五七五の世界と接点を持っていただいたことに感謝・感謝。
ひるがえって考えれば、「ケシカラン川柳」は昔から存在した。「末摘花(すえつむはな)」と呼ばれる川柳群をご存知だろうか? 「恋の句」と言えばお上品だが、ズバリ「下半身の世界、性愛の世界」をテーマにした川柳のことだ。時の江戸幕府から弾圧されたことさえある。詳しく解説する紙数はないが、左記のような傑作も存在する。
その手代 その下女 昼は もの言わず
(デキている二人。昼は他人のフリ。江戸時代版オフィスラブ。)
下にしてくれなと 女房せつながり
(騎乗位を詠んだ句。「せつながり」に絶妙のリアリティあり。)
さて、今回。主催者が記念事業に際して募集をかけ、主催者自身が別掲の入選作品群を選んだ。川柳の専門的立場からも、別途「文芸川柳賞」を選ばせていただいた。入選者の皆さん、おめでとうございます。
もしかしたら、末摘花の世界から見れば「まだまだ甘い」「修行が足りぬ」(笑)と評されるかも知れぬ。だが、コレも一里塚だ。TENGA川柳の今後の発展ともう一段の飛躍を期待して、総評に代えさせていただこう。
ガンバレ!! TENGA!
江畑 哲男(全日本川柳協会副理事長)
江畑 哲男(えばた・てつお) 略歴
昭和27年12月生まれ。東京都足立区で育つ。
昭和50年3月 早稲田大学教育学部国語国文科卒
昭和50年4月~ 千葉県内高校の国語教師として奉職(教壇生活44年)
現在、麗澤大学オープンカレッジ講師、ほか。
〔主な肩書〕
(一般社団法人)全日本川柳協会副理事長、東葛川柳会代表、日本文藝家協会会員、讀賣新聞千葉県版川柳欄選者、ほか。
〔主な著書〕
『川柳句文集 ぐりんてぃー』(教育出版社、H12)、『アイらぶ日本語』(学事出版、H23)『近くて近い台湾と日本』(新葉館出版、H26)、『よい句をつくるための川柳文法力』(新葉館出版。H29)、『旅の日川柳』(飯塚書店、H31)、『川柳句文集 熱血教師』(新葉館出版、R1)、など。